【寫眞譚的review】風立ちぬ/吉澤美季 譚
寫眞譚review/風立ちぬ:吉澤美季 譚
風が…。
そよぐ、
揺れる、
凪ぐ、
吹きすさぶ、
吹き荒れる、
そして、立つ。
物語が動く前触れかのように様々な風が起こる。
その風の中を、二郎さんが、菜穂子さんが、
そしてその世界に生きる全ての人が生き抜いていった。
空を舞う帽子。
風に飛ばされたパラソル。
飛び立つ飛行機。
人混みの中で。
船の上で。
泉の前で。
風が吹いた先にある日常は、
あまりにも混沌としていて、
全く未来がみえない。
不安に押しつぶされそうになりながらも、
今をただただひたすらに生きる。
愛すること。
信じること。
伝えること。
生み出すこと。
考えること。
貫くこと。
それから、それから……。
信じるものに向かって生きることの強さ。
今自分のやるべきことを選択し、悔いのないように生きる姿。
Le vent se lève, il faut tenter de vivre.
~風立ちぬ、いざ生きめやも~
Paul VALERY
『風立ちぬ』とは(Wikipediaより引用)
『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は、宮崎駿による日本の漫画。『モデルグラフィックス』(大日本絵画)において、2009年4月号から2010年1月号まで連載された。本作を原作としたアニメーション映画が2013年7月20日に公開された。
タイトルは堀辰雄の同名小説からの借用であるが、「風立ちぬ」という言葉は助動詞の過去完了形であり、「風が立った」ことを表している。
Wikipedia URL
寫眞譚的reviewとは
展示や映画、小説等ジャンルを問わずテーマを決め、それぞれが見て(読んで)感じた事を月に一回発表していく寫眞譚web企画です。石川省吾→井戸博章→Gaku→椿原桜果→吉澤美季と続きます。
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by shashin-tan | 2013-10-25 07:30 | 寫眞譚的review